家庭の中で理解されないと感じることはありませんか?
感情を分かち合えず、孤立感を抱えているとしたら、それはカサンドラ症候群かもしれません。
特に、お子さんの不登校や母子登校に悩む親御さんにとって、この症候群はさらに問題を深刻化させる要因となることがあります。
パートナーや家族からの理解不足

子どもが不登校や母子登校の状態に陥ると、それを支える親御さん達は非常に多くのエネルギーを使いながら日々サポートされています。
時には子どもの登校面に一喜一憂してしまうこともありますし、学校に行けない我が子を見ているだけで涙が出てしまう・・・そんな毎日を過ごされている方も多いでしょう。
カサンドラ症候群とは
カサンドラ症候群は、感情表現が苦手、共感が乏しい、コミュニケーションが一方的など、パートナーや家族との間に情緒的なつながりや相互理解が乏しい関係である人が経験する心理的な症状を指します。特に、医学的な観点ではアスペルガー症候群(ASD)を持つパートナーや家族との関係で言われることが多いでしょう。
感情的な孤立
子どもが不登校や母子登校の状態になると、ただでえさえ悩まれる方は多いです。特にお子さんと過ごす時間が長い親の方が不安に押しつぶされそうになることはよくあります。
しかし、パートナーや家族にその気持ちを理解してもらえない、共感してもらえないとなると孤独感や疎外感、自己否定感に悩まされ、精神的に消耗してしまうことがあります。主に夫婦間の問題として語られることが多いですが、家族全体に影響を与え、特に子どもとの関係にも波及する可能性は高いでしょう。

子どものことを夫に相談しても、『お前の育て方が悪いんだろう。』と責められるばかりで、話にならないんです。

我が子の不登校の状態を脱するためには、夫婦で力を合わせていかないとと思っているが、それを妻に話しても『じゃあ、貴方がやったらいいじゃない。』と言うばかり。私一人だけでは何も解決しないと思うのですが・・・。
こう話される方は一定数の方がいらっしゃり、気持ちを分かってもらえないという辛い立場に立たされているようです。
カサンドラ症候群に陥った親は、感情を共有できない孤独感に苛まれます。その結果、ストレスが溜まり、子育てに十分なエネルギーを割くことができなくなることがあります。このような状態が続くと、子ども自身も不安定な環境に置かれ、不登校や母子登校といった問題が生じやすくなります。
家庭環境が不登校の原因になることも
家庭内での感情的なストレスや孤独感は、子どもにも影響を与えます。子どもが親の感情を敏感に察知し、学校に行くことに不安を感じたり、親との強い依存関係が生まれることがあります。その結果、不登校や母子登校という形で現れることがあります。
家庭内のコミュニケーション不足による子どもへの影響
カサンドラ症候群を経験している親が、パートナーからの感情的なサポートを得られないため、子どもとのコミュニケーションにも影響が出やすくなります。親自身が精神的な余裕を失うことで、子どもとの関係がぎこちなくなり、結果的に子どもが学校での人間関係に適応できなくなることが考えられます。
親が自分自身の感情を整理できず、子どもの問題を十分に理解できない場合もあり、問題が長期化するリスクがあります。
カサンドラ症候群を乗り越え、親子の関係を修復する方法

カサンドラ症候群から抜け出すためには、親御さんがまずご自身の心の健康をケアし、少しずつ安心を取り戻すことが大切です。ここでは、心の負担を軽減し、親子の関係を見直すための具体的なステップを紹介します。
自分の気持ちを大切にする
カサンドラ症候群では、家族や周囲に理解してもらえないことで、自分の感情を抑え込むことが多くなります。まずは、『自分の気持ちを大切にしてよい』と認めることが大切です。たとえば、毎日数分でも良いので、自分の気持ちを日記やメモに書き出し、感情を整理する時間を作ってもよいでしょう。言葉にするだけで、気持ちが少し軽くなることもあります。
一人で抱え込まず、専門家の支援を活用する
孤立感から抜け出すために、信頼できるカウンセラーやサポートグループに相談してみるのもよいでしょう。専門家の支援を受けることで、自分の悩みを安全な場で共有でき、共感を得られます。また、カサンドラ症候群の経験者と交流することで、孤独感を軽減でき、気持ちが軽くなる方も多いです。
親子のコミュニケーションを見直す
カサンドラ症候群によって、子どもとの関係がぎくしゃくしてしまうことがあります。そこで、まずは『共感的な聴き方』を意識してみるとよいでしょう。子どもの話に耳を傾け、言葉を繰り返したり、相づちを打つことで、子どもも「理解されている」と感じやすくなります。
「言おう、言おう」とするのではなく、「聴こう、聴こう」という意識で対応していただけると子どもも自分のことを受け止めてくれていると捉えやすくなるでしょう。たとえば、「そう思ってたんだね。」と受け止める方法や「それは大変だったね。」と子どもの気持ちに共感する言葉を使うとよいでしょう。
心の余裕を取り戻す時間を作る
心の負担が大きいと、子育てにも悪影響が及びやすくなります。意識的に親御さんがリラックスする時間を設け、心の余裕を少しずつ取り戻したいところです。散歩や軽い運動、趣味に没頭する時間を大切にすることで、心が少しずつ落ち着き、親子関係にも良い影響が出やすくなるでしょう。
お子さんのことも気になるところだと思いますが、そこにばかり着目していると親御さん側の負担が大きすぎてしまう傾向にあります。まずはご自身が疲弊されていることを認識し、心の余裕を持てるぐらいに戻していきましょう。そこからお子さんへの対応でも遅くないと思います。
少しずつ家庭環境を整えていく
最後に、家庭全体で安心できる環境を整えていきましょう。感情のバランスが取れてくると、子どもにとっても安心して成長できる場が提供できます。支援の中でも頑張り過ぎな方は多いものです。頑張ることはいいのですが、ご自身で受け止め過ぎないように意識しましょう。例えば、家族間で協力して家事を分担したり、家族で食卓を囲む時間を作るなど、日常生活の中で少しずつ温かな環境を増やすことも効果的です。
一人で抱え込まず、専門家に相談を
カサンドラ症候群によって、日々の生活で孤立感や不安に苛まれるのは、とても辛いことです。ご自身を責めたり、子どもに気を遣いすぎて一人で抱え込んでしまう方も少なくありません。
しかし、こうした状況は一人で解決しようとせず、専門家に相談することで道が開けることも多いのです。相談することは、決して弱さではありません。
むしろ、自分と家族を守るための大切な一歩です。カサンドラ症候群や不登校に関するサポートを活用し、少しでも心の負担を軽くしてみませんか?一歩踏み出すことで、今の状況から少しずつ抜け出すきっかけが生まれるかもしれません。
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