春休み明けに子どもが学校に行きたがらない?登校渋りの原因と親ができること

家庭教育の学び

春休み明けは、新学期が始まる時期であり、多くの子どもたちにとって環境の変化が生じます。​この変化に適応する中で、登校を渋る「登校渋り」の状態になる子どもも少なくありません。​登校渋りとは、子どもが「学校に行きたくない」と感じ、登校を拒否または渋る状態を指します。​これは、新しい環境や人間関係、学習内容への不安など、さまざまな要因が影響しています。

子ども
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学校行きたくない・・・。

春休み明け、子どもが急にこう言い出したらどの親御さんも驚かれると思いますし、心配になりますよね。新学期のスタートが不安な子どもは少なくありません。実は、春休み明けの登校しぶりには心理的な理由があります。それを一緒に紐解いていきましょう!

春休み明けの登校しぶりの主な原因と心理的背景

登校渋りの原因は多岐にわたりますが、特に春休み明けの時期には以下のような要因が考えられます。

環境の変化への不安

新しい学年やクラスメート、教師との関係性の変化は、子どもにとって大きなストレスとなることがあります。​特に、仲の良い友達と離れてしまった場合や、新しいクラスでの人間関係に不安を感じることがあります。春休み明けは「新しい環境に適応しなければならない」というプレッシャーがかかりやすいと言えるでしょう。

長期休みの生活リズムの乱れ

春休みは長期休みの中では短い方ですが、それでも約2週間のお休みをどう過ごすのかというのはその後の生活に大きく影響することもあります。夜更かしや昼まで寝ている・・・という状態が続くと体内リズムも崩れていきます。その状態で新学期を迎えると、朝は無理やり起きなければいけない状態になりますし子どもの頭もまだ覚醒していない状態で動かなければいけません。コンディションの悪さが余計にネガティブな思考になってしまうこともあるでしょう。

友達関係への不安

学校では毎日顔を合わせていたお友達とも、休みの期間になると会う機会が減ってしまいます。「久しぶりに会った時、ちゃんと話せるかな?」と不安になる子もいます。また、春休みの時期だとクラス替えが行われる学校が殆どですから、仲のいいこと別れた場合に「一人になってしまうかも・・・」とより不安を感じてしまうこともあるでしょう。

学業へのプレッシャー

​新学期が始まると、新しい学習内容や宿題、テストなど、学業に関するプレッシャーが増加します。​これにより、子どもが「ついていけるか」という不安を抱くことがあります。勉強の難易度は学年が上がるとそれに比例していきます。苦手な科目や分野があるのであれば、この春休みの間に復習してみるのも一つですよね。親御さんが無理やり勉強させるよりも、子どもが学業へのプレッシャーなどを感じている場合は、「それを軽減させるためにこういうことができるよ」という話をしていくと自分に必要だと感じる子どもは動き出す可能性はあるでしょう。

💡心理学的視点での解説

心理学的な観点からみると、以下の3点が大きく影響していると言えます。

適応のストレス(環境の変化による不安)

「新しいクラス、知らない先生、大丈夫かな…」
「今まで仲良かった友達とクラスが離れたらどうしよう…」

などと子ども達は不安を感じます。人間という生き物は、慣れた環境の方が安心できるという特性を持っています。しかし、新学期はクラス替えや先生の変更など「慣れた環境」が変わるため、不安が強くなります。これは「適応のストレス」といって、新しい環境になれるまでに心と体が負担を感じることです。

認知バイアス(「新学期=大変」という思い込み)

「新学期は大変なことばっかりかも…」
「きっと勉強が難しくなるし、友達もできない気がする…」

などと「新学期=大変」「友達がいないかも」「勉強が難しいかも」 という思い込みが子ども達の中で増えてくる時期でもあるでしょう。子ども達の中には悪いことばかりを想像してしまう癖がついている子も少なくありません。これは認知バイアスといい、「新学期=大変」「学校=つらい」と思い込んでしまうことが原因です。本当は楽しいこともあるのに、嫌なことだけが頭に残りやすく、嫌なこと探しが得意になってしまっている状態です。

自己効力感の低下(自分はできないと思い込む)

「新しい勉強についていけるかな…」
「クラスで発表しなきゃいけなかったらどうしよう…」

こう感じている子も多いのではないかと思います。「自分にはできる!」という自信(自己効力感)が低い子ほど、登校しぶりをしやすい 傾向があります。自信がないと、「学校に行ってもダメかもしれない」「どうせできない」と思い、不安が強くなります。小さな成功体験を積み重ねることや、「やってみたら意外とできる!」という経験が増えていくと子どもの中で自己効力感も増えてくると思います。

登校しぶりを防ぐために親ができること(対策)

春休み明けの登校しぶりを防ぐために、親ができる具体的な対応を紹介します。「すぐにできること」「負担にならず続けられること」を中心にまとめました。

✅ 子どもの気持ちに寄り添う

子どもが登校しぶりを見せたときに、「なんで行かないの?」「学校は楽しいでしょ」と否定すると、不安が増してしまいます。まずは、子どもの気持ちを受け止めることが大切です。

小学校低学年までの子どもには、「学校行くのがちょっと不安なんだね」 と気持ちを言葉にしてあげると安心することもあるでしょう。子どもの学年に関わらず、子どもが不安を言ってきた時にやりがちな親御さんの対応は「大丈夫だよ!」と言い過ぎてしまうことだと思います。安心させるために使いがちな言葉ですが、対応によっては「ちゃんと話を聴いてくれていない」と子どもが感じてしまうこともあります。まずは「そっか、そう思うんだね」と共感することが重要です。 もし子どもが話したがらない場合は、無理に聞き出さず「話したくなったら聞かせてね」と伝えておくと子ども側も話しやすいでしょう。

✅生活リズムを整える

春休み中に夜更かしや朝寝坊が続くと、体内時計がずれて、朝起きるのがつらくなることも増えていきます。眠気やだるさが続くと、「学校に行きたくない」と感じやすくなるため、生活リズムを徐々に整えていけるとよいでしょう。

朝起きの時間を春休み中も学校と同じにできると一番いいかもしれませんが、そんなに早く起きても何もすることがないと感じる子も多いようです。親御さんだけが朝起きを頑張らなければいけない状態は大変ですから、子どもと一緒に起きる時間について相談してみてもいいですね。自分で決めた方が親子間でトラブルに発展しなくて済むこともありますので、親御さんが勝手に決めてしまわないようにしておきたいですね。そして、朝起きたらカーテンを開けて太陽の光を浴びる(体内時計をリセット)、朝ごはんを一緒に食べる習慣をつくる(朝のスイッチを入れる)など具体的にどう動くのか決めておくと起きやすいでしょう。

それ以外にもやはり朝ちゃんと起きるためには、夜の時間をどう過ごすかも大事になってきます。夜のスマホ・ゲーム時間を短くする(寝る前のブルーライトを減らし、入眠をスムーズに)、就寝前の「リラックス時間」を作る(お風呂にゆっくり入る、読書をするなど)など子ども達が取り入れやすいものからスタートしてみるのもいいですね。

✅ 学校の良いイメージを持たせる

子どもは「学校=大変なことが多い」と思いがちです。「友達と遊ぶ」「好きな授業がある」など、楽しいことに目を向けることで、前向きな気持ちになりやすくなります。小学校低学年のお子さんには、「明日のお昼ご飯、何が出るかな?」と休職の話をしてみたり、 「○○くん(仲のいい友達)に久しぶりに会えるね!」などと友達との再会を思い出させてみるのもいいかもしれません。

小学校高学年~中学生ぐらいのお子さんの場合、楽しいことをイメージさせようと親御さん側が頑張っても上手くいかないことは多いかもしれません。無理に楽しいことをイメージさせようとするのではなく、子どもが発したネガティブなことに対して一旦受け止めた上で、リフレーミング(ものごとを認知する枠組みを別の枠組みで捉え直すことをしながら「こういう見方もあるよ」という事実を伝えてあげるとよいでしょう。

✅ 無理強いはしないが、少しずつ準備を促す

「明日から学校なんだから、ちゃんとしなさい!」などと子どもに急かしてしまう親御さんも少なくありません。厳しくし過ぎても子ども側から強い反発しか出ないということはよくあります。無理に準備などをせるのではなく、「自分の為に・新学期に行く自分が困らないように」子どもが少しずつ学校モードに戻る準備をすることが大切です。お子さんの学年やタイプに合わせてどんな準備が必要なのかお子さんと一緒に相談してみるのもいいでしょう。

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