みなさん、こんにちは。
お子さんが不登校状態に陥ると、親御さんとしては「その原因は何か?」という点が気になるところでしょう。
これまでの私たちの支援の中から見えてくる原因やそれに対する解決策について書いていきたいと思います。
今回はその中でも【原因】の部分にフォーカスを当ててまとめてみました。
不登校の原因は様々

「不登校」と言えどその原因はお子さんの数だけあると言えます。
ですので、一概に「不登校は〇〇で解決する!」と謳っているいる機関もありますが、それはそのやり方で解決するケースもあるというだけの話です。
不登校現場でよくみられる原因としては大きく分けて5つ挙げられます。
それぞれについて見ていきましょう。
学校環境に関する要因
いじめ・人間関係のトラブル
- いじめやクラス内の友人関係のトラブルが、登校を嫌がる大きな要因になります。孤立感や不安が強くなることで、学校に行くこと自体がストレスとなります。
- 子ども達のよくあるじゃれあいの流れでも、子どもの受け取り方によっては深刻に捉えてしまうことも少なくありません。
教師や学校との相性
- 教師との関係や、学校の教育方針が合わない場合、子どもがストレスを感じることがあります。特に教師とのコミュニケーション不足や指導が厳しすぎると、自分に対して叱られていなかったとしても自分に言われているように感じ取ってしまう子は多いでしょう。そういった子は学校をお休みする選択をとることがあります。
授業についていけない
- 学習の進度が速い、または内容が難しいと感じることで、授業に参加することが苦痛になる場合があります。この場合、自己肯定感が低下し、学校自体に対する不安や不満が生じます。
- 宿題が多い学校や長期休みの宿題提出など、間に合わなかった場合にお休みにつながることは多いです。
クラス替えや転校による環境の変化
- クラス替えや転校といった環境の変化が大きなストレスとなり、新しい環境に適応できない場合、不登校の要因になることがあります。特に仲の良いお友達と離れてしまったという場合に、新しいクラスでお友達が上手くできないと不安を抱えやすい傾向がみられます。
家庭環境に関する要因
家庭内の問題(両親の不和、離婚、DVなど)
- 家庭内でのトラブルやストレス(親の離婚、経済的な不安、家庭内暴力など)は、子どもに直接影響し、学校生活に適応できなくなる要因になります。家庭の安定が欠けると、学校でも安心して過ごすことが難しくなります。
- 子どもが親に相談できない環境にあると、子ども側に不安が蓄積されて処理できないということも起こります。それらの負荷が学校を休むという形で出てくることがあるでしょう。
過干渉・過保護な親
- 親が子どもに過度に干渉したり、過保護すぎたりする場合、子どもが自立的に問題を解決する能力が養われず、ストレスに弱くなることがあります。この結果、学校での困難を乗り越えられず、不登校になることがあります。
- 学校では「自分で考えて行動すること」を求められますので、その経験が少ないお子さんや、苦手としているお子さんにとってはしんどく感じてしまうことも多いです。
親の期待が高すぎる
- 親の期待が高すぎて、子どもがそのプレッシャーに耐えきれなくなるケースもあります。特に学業やスポーツで期待されることが過度に重いと、ストレスから登校を避けるようになります。
個人的・心理的な要因
発達障害・学習障害(LD, ADHD, ASDなど)
- 発達障害や学習障害がある場合、学校生活や授業に適応することが困難で、不登校の原因になることがあります。適切なサポートがない場合、困難がさらに深刻化することがあります。
自己肯定感の低下
- 自己肯定感が低い子どもは、失敗を恐れ、周囲との関係に不安を感じやすくなります。特に失敗を繰り返す経験や、友人や教師からの否定的な反応に直面すると、登校自体が心理的な負担となります。
過度の緊張やストレス
- 社交的な不安や極度の緊張感、あるいは特定の環境で強いストレスを感じる場合、登校が心理的に耐え難いものとなります。特に内向的な性格の子どもや、感受性が強い子どもに見られがちです。
ゲーム依存・ネット依存
- インターネットやゲームへの過度な依存が、昼夜逆転の生活や、学校生活よりもオンラインの世界に居心地の良さを感じる原因となることがあります。この場合、生活リズムの崩れが原因で不登校になることが多いです。
社会的・外部的な要因
コロナ禍などの外部要因
- COVID-19の影響で学校が長期間休校となったことや、オンライン授業に切り替わったことにより、登校リズムが崩れた子どもが多くいます。再び学校に戻ることに対する不安や抵抗感が不登校の要因になることがあります。
いじめによるストレス
- 学校でのいじめや嫌がらせが直接的な不登校の要因になることがあります。特に、いじめが長期間続くと、登校への強い抵抗感を持つようになり、学校環境を避けるようになります。
健康面に関する要因
体調不良や慢性的な病気
- 慢性的な体調不良や病気を抱えている場合、登校することが肉体的に困難であることがあります。疲労感や倦怠感が強く、朝起きられない、学校に行くエネルギーがないといった症状が続く場合、不登校につながります。
精神的な健康問題(うつ、パニック障害など)
- 子どもの場合でも、うつ病や不安障害、パニック障害などの精神的な問題が不登校の要因になることがあります。特に精神的な症状が進行すると、登校が難しくなります。
まとめ
不登校の要因は、学校環境、家庭環境、心理的要因、社会的要因、健康面の問題など、多岐にわたります。これらの要因はしばしば複合的に絡み合い、単純に「学校が嫌だから行かない」という表面的な理由ではなく、子どもの心身に深い影響を与える問題が隠れています。
また、要因に関しては1つだけというケースももちろんありますが、多くの場合はここに挙げた要因が複雑に絡み合っている傾向があります。
要因が複雑に絡み合っている場合は、その解決策も1つというわけにはいきませんので難しくなってくるでしょう。
子どもが不登校になった場合は、問題をすぐに解決することを目指すのではなく、まずはその子の気持ちや環境を理解することが重要です。そして、必要に応じて学校のカウンセラーや専門家のサポートを受けることも検討しましょう。
今回は【原因編】をお送りしました。
次回のブログ記事では【解決編】について書いていきたいと思います。
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